ムエタイをみた

ムエタイをみた

❶　「ムエタイ」について

ムエタイ（英語: Muay Thai, Thai boxing）は、格闘技の一種で、発祥地・タイでは国技に指定されています。

「ムエ」は格闘技、「タイ」はもちろん、タイ国のこと。

ムエタイの選手はナックモエと呼ばれる。

ムエタイは両手、両肘、両脚、両膝の八箇所を用いて相手と戦う。

元々は戦争の絶えない時代に他国の侵攻に対抗するための古式ムエタイだった歴史がある。

500年以上前に敵対するビルマ軍にとらえられたシャムのナレスワン王は釈放の要求の条件にビルマ軍最強の兵士との素手での戦いに挑んだ。

結果、王は戦いを制した。

その後、釈放されたナスワレン王は兵を立て直し、ビルマ軍を討つ。

そして、シャム軍人の武術となる。実話です。

ヨーロッパではタイボクシング（Thai boxing、タイ式ボクシングの意）として、呼ばれることが多い。

一方でタイでは一般的なボクシングを「国際式」と呼んで、区別される。

日本ではムエタイをタイ式キックボクシング、タイ式ボクシングとも呼ばれることがあるが、キックボクシングは空手、ムエタイ、ボクシング等を元に日本で作られたものである。

1960年代、当時東日本ボクシング協会理事の野口修はムエタイの魅力に着目。

ボクシング界を去った後に新競技「キックボクシング」を創設し、剛柔流空手の猛者白羽秀樹をスカウト、「沢村忠」のリングネームを命名し、日本に一躍ブームをもたらした。

私が子供のころは、曜日は忘れたが、たぶん週末のゴールデンタイムでキックボクシングのテレビ中継があり、「沢村忠」が大活躍していた。

子供の私は、心躍ったもの。

しかしキックボクシングの名称はタイ国民・バンコク市民の反感を買い、バンコクのジムに銃弾が打ち込まれたこともある。

以来、多くの団体が乱立する日本のキック業界関係者はタイを宗主国として敬意を払っている。

今よりもキックボクシングの人気があったのだろうか？！

ムエタイの選手は、そのほとんどがイサーンの貧農出身というが、「キックボクシング・ドリーム」を夢見て、修行に邁進するのだろう。

私は何年も前になるが、「ルンピニー・スタジアム」で見た。

体重が軽い順に、7～8階級くらいのの選手が出てきて、各試合前には「ワイクルー」を踊る。

❷　「ムエタイ」スタジアムはアングラ・ギャンブル場

リングサイドで数試合を見た後、タイ語なので何を言ってるのかはわからないが、なにやら「賭けている」らしいことが分かってくる。

最初はわからなかった。

築地の仲買人みたいなジェスチャーで相手を探しているのか、はたまた胴元なのか？！は不明だが・・・。

後で一緒に行ったガイドさんに聞いたから、「賭けごとが行われいる」ことは間違いない。

リングサイド以外はスタジアム席で通路も金網でスタジアム席からは近づけないように覆われている。

理由は分かった、負けた人間が、負けた選手を罵倒するのだ。唾をかけたり、・・・。

唖然。

ここはリングサイドの観光客以外は公営ギャンブル場か？！

最初の1ラウンドから、3ラウンドくらいまでは、明らかに「流している」。

何か、賭けが成立するまでは本気出さない、みたいな・・・。

競馬のパドックみたい。

その後、どこからか「もうやっていいよ」の合図でもあるのか、お互い本気になりはじめる。

これも、数試合見ると、馬鹿でもわかるはず。

①　バンコクの二大スタジアム

⑴　ルンピニー・スタジアム

ラマ通りのルンピニー公園となり。火曜日・金曜日・土曜日、開催。

⑵　ラマダムノン・スタジアム

ラジャダムノン・ノック通り沿い。月曜日・水曜日・木曜日、開催。

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